考えるカメの考察日記

自分の考えたことを、気の向くままに書いていきます。

今の時代を生きるためのヒント

こんにちは

今回は、ある3冊の本を通じて得られる、今の時代を生きていく上でのヒントについて考えてみようと思います。

 

 「営業はいらない」(三戸政和)

まず一冊目は、三戸政和さんの、「営業はいらない」という本です。

 

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                                          営業はいらない 

 

この本において、三戸さんは、今の大企業では営業の人員が過剰であるとともに、今まで営業が担っていた仕事はテクノロジーによって代替可能であると指摘しています。

そのうえで、営業の仕事をしている方たちは経営者の適正があるとし、そのまま会社にい続けるのではなく、自分で事業を始めることを薦めます。

そして、事業を行うにあたっては、大人数ではなく、少人数で行う方がよいと述べています。

 

 

「ひとりでも、君は生きていける。」(金川顕教

二冊目は、金川顕教さんの、「ひとりでも、君は生きていける。」です。

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       ひとりでも、君は生きていける。

  

金川さんはこの本のなかで、「企業してお金持ちになり、経済的に自由になる」という夢に向かって努力し、大学に2浪して合格し、在学中に公認会計士試験に合格し、大手の監査法人に就職し、在職中にビジネスを始め、会社を辞めて独立し、年商10億を達成するまでになり、夢を叶えた現在までをつづっています。

そして、夢を叶えることができたのは、夢を叶えるまでの間、周りから距離を置いて、ひとりで努力を続けたからだと述べています。

このような自身の経験から、上を目指したい、頭ひとつ抜け出したいと思ったら、ひとりで目標へ向かって努力していくべきだという、いわゆる「ひとり戦略」を提言しています。

また、今の社会状況のなかでは、『自分で自分を守る力、すなわち「ひとりでも生きていける力」を身につけておいたほうがいい」と述べています。

 (ちなみに、ずっと一人で生きろというわけではなく、『ある程度の時間をかけて次のレベルまで進んだり、成功をつかむと、同じような「ひとり」の成功者たちの間で、交流がはじまるのです。』と金川さんは述べています。)

 

 

 

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(末永幸歩)

三冊目は、末永幸歩さんの、『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』です。

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                                   13歳からのアート思考      

 

この本において、末永さんは、今の時代において、「自分なりのものの見方・考え方」をもつことの必要性を強調しています。

多くの人は、美術館にいる時間をなんとなくでしか過ごせていないとし、

『「自分なりのものの見方・考え方」などとはほど遠いところで、物事の表面だけを撫でてわかった気になり、大事なことを素通りしてしまっている』

といいます。

そのうえで、

『じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界のなかで、果たしてなにかを生み出したりできるでしょうか?』と問題提起しています。

 

このような考え方のもと、この本の本編では、「自分なりのものの見方・考え方」であるアート思考を体験するための6つのクラスが展開されています。

 

 

得られるヒント

では、これらの3冊から得られるヒントとは、どんなものでしょうか?

 

今私たちは、変化の激しい時代に生きています。

一つの会社に入れば一生安泰、というのは難しくなっています。

少子高齢化が進んでいる日本においては、一人ひとりがもっている力を生かしていくことが大事だといえます。

そのようななかで、営業をされている方、組織に埋没している方などの潜在的な力を、今の社会における問題の解決のために活用できれば、社会を少しでもよい方向に変えていくことができるのではないでしょうか。

 

また、今は、たった一人のアイデアでも、世の中を一変させられる可能性がある時代です。

「個人」の力は、強まっているといえるでしょう。

突飛な考えであるがゆえに、自分の考えに賛同してくれる人が、現れない場合もあります。

信念をもって行動していくためには、自分を強くもつ必要があるといえます。

そういったことから、一人で行動していく力というのも、今の時代には求められているといえるのではないでしょうか。

 

そして、今の世の中では、教育の分野において「知識偏重型」から「思考力重視」への動きが出ているように、要求されている答えをつくる(求める)力ではなく、「自分なりのものの見方・考え方」をつくっていく力、つまりアート思考が必要とされています。

 

 

アート思考的な考え方で世の中を見つめ、一人(少人数)で信念をもって行動していく。

今回ご紹介した3冊からは、今の世の中を生きていく上で、このようなヒントが得られるのではないでしょうか。

 

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。