考えるカメの考察日記

自分の考えたことを、気の向くままに書いていきます。

世界についての2冊から気づかされたこと

こんにちは

先日、私は世界についての、ある2冊の本を読みました。

2冊を読んで、気づいたことをいくつか挙げてみようと思います。

 

 

 私が読んだのは、「FACTFULNESS」(ハンス・ロスリング他)と、「世界のニュースを日本人は何も知らない」(谷本真由美)の2冊です。

以下、本稿では、前者を「一冊目」、後者を「二冊目」と表記します。

 

                                                

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             FACTFULNESS

 

 

              

             

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  世界のニュースを日本人は何も知らない

 

 

まず、世界は少しずつ変わっていっている、という点についてです。

一冊目によると、私たちは、世界について悲観的に考えがちであり、貧困の人がまだまだたくさんいる、世界は悪い方向に向かっている、と考える人が多いそうです。

しかし、1800年以降の世界に関してのデータを見てみると、平均寿命が伸びたり、極度の貧困下にある人の割合が低下したりといったように、良い方向に向かっているといえる、様々なデータが存在するそうです。

 

また、二冊目において書かれていたことの多くに通じていたのは、ここ数十年余り、欧州を中心とした世界のどの国や地域でも、移民が増加している、ということです。

それに伴って、もともとその地域に住んでいる方々の比率が相対的に低下し、もともとの生活スタイルに影響を及ぼしています。

それほど民族が多様化していない日本では、他の民族と共存するということを普段余り意識することはありませんが、移民の流入に伴って民族の多様化が進んでいる地域と合わせて、世界では多民族の国が大多数であるということを、世界について考える際には、念頭に置いておくべきでしょう。

 

これらのことから、常に知識をアップデートしておかないと、世界は正しく捉えられないのだ、と実感させられました。

 

 

また、二冊目からは、今の日本について多角的に見る必要性を感じました。

今の日本の状況だけ見ている限りでは、バブル経済崩壊以降は停滞しているということは否めません。

しかし、海外と日本を比べてみれば、治安が良かったり、医療が受けやすかったり、識字率が高かったり、といったような点で、日本にも長所が認められるのも事実です。

このように、絶対的な評価と、相対的な評価の両方を活用すべきだといえるのではないでしょうか。

どんなことにも長所と短所はつきものです。

どちらかをことさらに強調するのではなく、良い点は良い点として認め、良くないところは真摯に受けとめて改善していくという姿勢が大事なのではないでしょうか。

 

 

また、一冊目からは、データを活用することの意義を感じました。

著者が扱っているデータというのは、手軽に入手することができるようなものばかりだそうです。

しかし、著者はそのようなデータを活用して、世界の人々のイメージしている世界が、いかに実態と異なるかという、とてもスケールの大きなことを、説得力をもった形で示しました。

 

約四十年前には、フランスの人口学者のエマニュエル・トッドさんは、人口動態からソ連の崩壊を予測しました。

近年では、河合雅司さんが、「未来の年表」シリーズにおいて、人口動態などのデータを活用し、未来の姿を描き出しています。

 

これらにおいて、活用されたデータというのは、そこまで特別なものだとはいえないのではないでしょうか。

 

いかにデータを入手しやすい状況であっても、誰しもがそれを有効活用できるとは限りません。

これから先、IoTの普及が進み、データの量はどんどん増えていくと予想されます。

データをいかに活用するか、ということが問われているといえます。

 

 

海外や統計についての知見を増やしていくことは、今後ますます重要になっていくと思うので、これからも学び続けようと思います。

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。