考えるカメの考察日記

自分の考えたことを、気の向くままに書いていきます。

概念にどう向き合うか

世の中には、いろいろな概念がでてきています。

生き方に悩んでいる人にとっては、自分に当てはまる概念に出会えると、とてもうれしい気持ちになります。

私も、そのような概念に救われた一人です。

 

私なりの、概念への向き合い方についての考えを述べてみます。

 

 

概念は平均値である

一言でいえば、概念を受け入れすぎない、という姿勢が大事であると思います。

半分受け入れ、半分疑う。

 

なぜこうした姿勢が大事かといえば、概念は平均値のようなものであると考えられるからです。

 

例えば、HSPや内向型という概念があります。

この概念は、一定数の人に、そのような傾向がみられる、ということから生まれてきた概念です。

 

一度、概念という目に見える形で示すことによって、今までいることにされなかった集団に光が当てられ、認識できるようになります。

 

そして、概念が生まれるとともに、このような概念に当てはまる人へ向けたライフハックのようなものも生まれてきます。

 

「○○のような人は、こうするとよい」みたいな感じです。

 

f:id:thinking_turtle24:20201020191446p:plain

 

 

このような関係性というのは、「一定の傾向を見出された」、と言えるのですが、これは平均値の考え方に似ています。

このような集団にはこのような傾向がある、だからこのように過ごしてみたらいいのではないか、と。

 

この傾向に対して、「とてもよく当てはまる・ぜひ生活に取り入れよう」、という人もいれば、「少し当てはまる・でもぜひ参考にしたい」という反応を示す人もいます。

 

つまり、どの程度その概念が当人に当てはまるかというのは、人それぞれになってきます。

 

これは、平均値に対してのばらつき、と考えられるでしょう。

 

 

f:id:thinking_turtle24:20201020191250p:plain

 

 

 概念と既存の構成要素との関係性を考える

一方で、このような概念というのは、人の性格や個性の一部分を捉えています。

 

そのため、まるっきり当人をすべて説明しているわけではありません。

 

HSPの人であっても、

・いろいろなジェンダーの方がいます。

・左脳寄りの人、右脳寄りの人がいます。

・音楽が好きな人、絵が好きな人、会社勤めをしている人、フリーランスの人……など。

 

人によって、保有している構成要素というものは異なります。

その構成要素のなかで、どれをどの程度重要視するのかというランク付けのようなことがなされていると考えられます。

 

もともと人は構成要素をもっていることから、何かの概念を導入したとしても、当人のもっている構成要素というのは消えるわけではありません。

そのため、何か概念を導入するとしても、それは、その概念を自らの構成要素のなかにどのように位置付けるか、という作業になると考えられます。

 

概念に出会い、平均値からどの程度離れているのかを見極め、自らの既存の構成要素のなかにどのくらいの割合で存在させるのかを考える、という流れです。

 

 

f:id:thinking_turtle24:20201020193720p:plain



 

例として、上の図を挙げてみます。

「a」という概念は、自らに近しいものとして感じられたため、自らの構成要素のなかで大きな割合を占めています。

「b、c、d、e」は、そこそこ親近感を感じられるものであったため、自らの構成要素のなかで標準的な割合を占めています。

「f、g」は、そこまで大きくは親近感を感じられなかったものの、将来的に役に立つ可能性があると判断し、自らの構成要素のなかに参考程度に含まれています。

 

他の概念との関係性を探る

また、往々にして、一つの概念は他の概念と重複します。

 

この概念は他の概念とつながりがあるのではないか、また、自分のもっている概念が他とつながらないか、そうやって自分の世界を広げていけないか、と考えていくためには、ある概念に対して、疑うとゆうか、少し引いた目で見ることが必要になってきます。

 

逆にそうやって一つの概念に依存しないことで、他の概念を受け入れる余裕ができますし、考えが凝り固まってしまうことを避けられます。

 

 

まとめ

以上、私が言いたかったのは、

・あくまで概念は平均値であり、そっくりそのまま自らに当てはまるとは限らないこと。

・その概念を自らの構成要素との関係性のなかでどのように捉えるかを考えること。

・概念を鵜呑みにし過ぎず、引いた目で見て、他の概念との関連性がないか探る。

ということでした。

 

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。