世間では、「あの人は頭がいいからすごい!」、「あのアーティストはあんな作品をつくっててすごい!」という声が飛び交うことがあります。
確かに、高学歴で頭脳明晰な人や、誰にもまねできないような活動を行ったりしているアーティストは、確かな才能をもっていると言え、それに対して「すごい」と言いたくなることでしょう。
しかしながら、この「すごい」という言葉は、ある弊害をもっています。
それは、優越性を生み出してしまうということです。
「すごい」と言ったとたんに、「すごい」・「すごくない」という区分が生まれてしまいます。
そうなると、言った側は「自分なんて……」と自らを卑下することにつながりかねません。
では、どうしたらいいでしょうか。
使う言葉を変えてみましょう。
「すごい」ではなく、「すばらしい個性をもっている」と言い換えてみませんか?
有名な大学に入試で合格できるような頭脳をもっているのは、そのような個性をもっているということです。
また、すばらしい作品をつくって、人を感動させられるのも個性です。
このように考えてみると、一見「すごい」と思った人であっても、それは、その人の個性を発揮している、と言い換えることができます。
一方で、別に勉強ができなくても、芸術の才能がなくても、それがその人の個性でなく、他に個性があれば、それでいいと思います。
「すごい」を「すばらしい個性をもっている」と言い換えると、優越性はなくなります。
個性は誰もが持っているものだからです。
個性を発揮できていれば、人と比べる必要もありません。
人と比べるのはやめて、自分の個性は何なのか、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
では個性をどう見つけたらいいのか……と悩まれている方には、八木仁平さんのこちらの本をおすすめしておきます。
最後までお読みいただいてありがとうございました。